POINT3

パートの面接対策

パートの面接対策

面接連絡メールへ返信するときのマナー

求人サイトを利用する場合、面接の連絡はメールが多いもの。一般的には以下のような内容が応募後送られてきます。

○○様

この度は、弊社求人にご応募いただき、ありがとうございます。
株式会社マイナビミドルシニア 採用担当の△△と申します。

早速ですが、下記の日時に面接させていただきたくご来社いただけますでしょうか。

◇日時:
2020年△月△日(金) 午後1時~2時
2020年△月△日(金) 午後4時~5時
2020年○月○日(土) 午後4時~5時

◇面接場所:
東京都新宿区新宿4丁目1番6号 ○○ビル12F

面接時間は、約一時間を予定しております。
当日は、履歴書及び職務経歴書をご持参ください。
ご都合が付かない場合は再調整をさせていただきます。
ご連絡をお待ちしております。

何卒、宜しくお願いいたします。

株式会社マイナビミドルシニア 採用担当△△
□□□□@mynavi.jp

こうしたメールを受信した場合の4つの返信ポイントを紹介します。

返信はスピーディに!

応募者が多い場合、返信のあった人から面接対応していくため、先に良い人がいた場合選考が終了してしまう場合や、返信が遅いため応募辞退とみなされてしまう場合も。

メールを確認次第、早急にスケジュールを確認し連絡を返すようにしましょう。

日時と場所はしっかり確認!

打診された日時が複数あれば、希望の日時を返信メールに記載することで確かなアポイントとなります。場所も記載しておくとより確実でしょう。

ご連絡ありがとうございました。
以下日時で面接へお伺いするようにいたします。

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2020年○月○日(土) 午後4時~5時
東京都新宿区新宿4丁目1番6号 ○○ビル12F
----------------------------

打診された候補日がどれも都合が悪ければ、自分の都合良い日時を返信の際に記載します。その場合、ピンポイントではなく、複数日時、複数時間を提示するようにしましょう。

メールの件名を変更しない!

企業から届いたメールの件名は、基本的に変えずに「Re:○○」として返信しましょう。

失礼なのでは、と思うかもしれませんが、担当者はメールの件名で応募者とのやり取りを管理している場合も多いため、件名を変更する必要はありません。

返信先アドレスを確認する!

当たり前のように思えますが、返信先のアドレスを誤っている方は多くいます。多いのが、求人サイトから届いたシステムメールへ返信するケース。送られてきたアドレスの@以下のドメインを確認し、送信を行いましょう。

このようにして応募企業とやりとりを行い、面接日が固まったらいよいよ面接本番の準備です。

パート面接、よくある質問と回答例

面接で質問される内容は企業によって異なりますが、よく聞かれる定番の質問はあります。ここでは質問とその回答例を記載しますが、自分なりのポジティブな回答を持っておくことがポイントです。

うまく答えられればやる気をアピールすることができますので、事前に考えておきましょう。

当たり前ですが、ウソをつくのはいけませんよ。

志望動機、働く理由について

なぜ当社に応募されたのですか

回答例
「子育ても一段落し、今後の教育費のこともあるため働きに出ることを考えていました。御社は家からも近く、長く働くことができると思ったため応募しました」

回答のポイント
経済的理由は正直に答えて問題ありません。加えて、家から近いことを「長く働ける」としていることは、採用において好印象です。

なぜ働こうと思ったのか、そのきっかけはなんですか?

回答例
「子供が塾に通うようになり、帰宅時間が遅めになりました。今後もこのような生活が続くことが予想されるため、17時まで働ける環境ができたからです。」

回答のポイント
一時的ではなく継続的に働く環境が整ったことを説明しているため、長く働ける人材として捉えることができます。

働く時間・家族について

希望の勤務日数・曜日、時間帯があれば教えてください。

回答例
「平日の月、水曜日は子供の習い事があるため16時までの勤務が希望ですが、そのほかの曜日は17時まで勤務ができます」

回答のポイント
具体的に勤務できない曜日・時間帯を提示しているため、採用担当者はシフトの組み方をイメージしやすいです。

残業は可能ですか

回答例
「火・金曜日であれば18時まで残業が可能です。1週間前に残業の予定が把握できれば、より調整は可能です」

回答のポイント
安請け合いしてしまうと働いてからトラブルになることもあるため、正直に許容できる範囲を伝えることが望ましいです。月末月初や年末など、忙しくなりそうな時期などを質問しておくのも一つの手です。

お子さんの急病や学校行事などと重なった場合はどうしますか?

回答例
「風邪の場合は近くに住んでいる姉に面倒を見てもらいますが、万が一や休む場合はできるだけ早めに連絡します。学校行事の場合は、事前にわかっていることが多いので、シフト作成前までに調整をお願いしたいです」

回答のポイント
子供の病気はある程度仕方ないことですが、採用側はもしもの時の対処法について確認したいもの。事前にフォローしてくれる人の了解がもらえている場合は安心して採用が検討できます。

仕事をするにあたって、ご家族の理解は得られていますか?

回答例
「夫とはスケジュールの共有を行い、家事や子供のお迎えを分担しています。今後の家計を考えると、二人で働いていく必要性は共に理解しています」

回答のポイント
どのように家事分担しているのかなど説明することで、働き続けることの期待感を採用側は抱くため好印象です。

自己PR

長所・短所を教えてください。

回答例
「優先順位をつけて、効率よく家事を行うことが得意です。優先順位が低いものに全く手をかけないようになってしまったため、定期的に家族で順位付けの見直しをしています」

回答のポイント
長所だけではなく、短所についても話すときは、どのように短所の部分を補うようにしているかもセットで説明すると納得感が得られるでしょう。

過去の経験

過去にどんなお仕事をされていたのか教えてください。

回答例
「アパレルで事務をしていました。在庫などは主にエクセル管理だったため、関数などは得意です。他に経理周りも担当していましたが、○○という会計ソフトは問題なく使用できます」

回答のポイント
何の業界で、どのような仕事内容をしていたか、具体的に伝えることで強みがアピールできます。前職と関連しない業界や職種でも、具体的業務を伝えることで発揮できる強みが見つかる場合もあります。

前職を辞めた理由を教えてください。

回答例
「親の介護のため退職しました。ケアマネジャーに相談し介護計画を立てたことや、兄弟と介護を分担することができたため、仕事に復帰できるようになりました」

回答のポイント
介護や育児が退職理由の場合はありのままを伝え、復帰できるようになった理由も併せて伝えましょう。

人間関係などが理由で退職した場合は、「新しい仕事に取り組むため」「スキルをつけたかったため」などの説明が無難です。そうした場合、できるだけ肉づけを行い、具体性を持って伝えるようにしましょう。

ブランクが長いようですが、何か不安な事や心配なことはありますか?

回答例
「働きに出るのは久しぶりですが、育児に専念していたこれまでは、独身時代以上に規則正しい生活をしており、体力的にも充実しています。PCなどは日常的に使用していましたので、問題ありません」

回答のポイント
ブランク期間が長くあっても心配いらないことをアピールするためには、仕事から離れていた期間にしていたことを、仕事復帰に紐づけて説明できると不安払拭に繋がります。

短期間で多数のパートをやめられていますがなぜですか?

回答例
「子供が小学校に上がったばかりでペースがつかめなかったため、3ヶ月など短期のパートで働くことを選択していました。子供の生活リズムも安定してきたため、今後は長期間働ける職場を探しています」

回答のポイント
もともと短期間の仕事を中心に働いていたことを説明するとともに、環境が整ったのでこれからは長く働くことができる、ということをアピールすることで納得感を得られます。

「最後に質問はありますか。」の答え方

多くの場合、面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれます。せっかくの機会なので、以下の例文のように事前に聞きたいことをまとめておくのがよいでしょう。

・自転車での通勤は可能ですか?
・服装や髪型で決まりはありますか?

といった、実際に働く場合の具体的な内容を聞いてもよいですし、

・採用された場合、勤務が始まるまでにしておいたほうがよいことはありますか?

といった質問でやる気をアピールするのも一つの手です。

注意したいのは、面接の中で説明を受けた内容と同じ質問をしてしまうこと。「話を聞いてなかったのでは…」と捉えられ、不注意な人と印象付けられてしまいかねません。

特に質問がない場合、すでに説明がされている場合は「ご説明いただきましたので、追加の質問はありません」で問題ありません。

パート面接の服装と身だしなみ

「そういえば、面接には何を着ていくのがよいのだろう。入学式のスーツじゃ堅すぎるだろうし…」と面接前はどうしても迷ってしまうもの。そうした時は、業種や職種によって判断するのがよいかもしれません。

スーツやジャケット着用が望ましい職種・業種

・事務職や受付などの職種
・銀行や官公庁などの業種
・ホテル
・セレモニースタッフやブライダル

スーツを着用した人と多く接する職種や、サービス接客でも従業員側に一定以上のマナーが求められる職場の場合は、スーツやジャケットで面接に望むのが無難です。

きれいめな私服でもOKな職種

・スーパー・コンビニ
・ファミリーレストランなど飲食店
・コールセンター
・医療・介護スタッフ

これらの職種・業種の面接の場合、カジュアル過ぎない程度の私服で問題ありません。

とはいえ、大前提となるのは「清潔感」が感じられること。スーツを着ていても崩した着方であれば好印象は与えられません。久しぶりに着る服であれば前日にチェック。シワがあればアイロンをかけるなど、準備しておきましょう。

華美ではなくTPOを意識した身だしなみであれば、きっと好印象につながるでしょう。

パート面接で気をつけるポイント

第一印象は重要なポイント

パートの面接に要する時間は平均30分程度、長くても1時間くらいです。その短い時間で良い成果を出すために大切なのは“第一印象”を良くすること。その際、重要になるのが「見た目」の要素です。

「見た目がよいほうが良ければ、若い人には勝てないのでは」と思うかも知れません。しかし、面接で与えるべき印象は「キレイ・かわいい」ではなく、「社会人、大人としてのマナー」が感じられるかどうかです。

マナーがあるかを印象付ける要素は容姿や身だしなみだけではありません。姿勢、立ち居振る舞い、表情、話し方などの総合点が印象として残ります。

その印象がよければ、面接の中で交わされるやり取りでも耳を傾けてもらいやすくなるでしょう。

遅刻も早すぎるのもNG

面接の失敗談としてよく聞くのは「遅刻」です。理由があるにせよ、悪印象を与えてしまう恐れは高いため、交通機関を使う場合は前日に乗換案内を確認するなどして、最寄り駅への到着時間、駅から面接会場までの徒歩時間を把握しておくことをオススメします。

かといって早く着きすぎるのも困るもの。面接時間の10‐5分前をメドに受付するように調整しましょう。早く着きすぎてしまった場合のため、周囲に喫茶店など事前に検索しておくと面接前に心を落ち着けることにも繋がります。

なお、タバコを吸われる方は、匂いがつかないように注意しましょう。

正直な回答・誠実な姿勢

元気のよい挨拶は好印象に繋がります。必要以上に声を張る必要はありませんが、ハキハキした明るい対応を心がけましょう。

ミドルシニア層でよくあるのが、自分よりも年下の採用担当者に対して、ついぞんざいな対応を取ってしまったという失敗です。

自分ではフランクな対応を取ったつもりでいても、採用担当者にすれば「使いづらい」と捉えられることも。相手の年齢や性別によって態度を変えることなく、誠実な対応を心がけましょう。

また、答えにくい質問や残業して欲しいなどの要望を伝えられた場合でも、なるべく笑顔をキープ。ポジティブな回答を心がけ、妥協できない場合は正直に伝えるようにしましょう。

緊張しすぎず自然体で

人によっては緊張などから、うまくコミュニケーションができない場合もあります。ミドルシニアでよく聞く失敗例は、職歴などを聞かれて過去の自分の話を長々としてしまった、というもの。簡潔でわかりやすいやり取りを心がけましょう。

気負ってしまうこともあるかもしれませんが、リラックスした状態が一番自分の良さを発揮できるもの。

緊張する心配のある方は、家族などを相手に面接で聞かれそうなことを模擬練習しておくのも一つの手です。事前に準備を整えて、自然体で臨みましょう!