マンション管理員に就くためのアピールポイントは?志望動機作成方法も

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掃除や受付、点検などさまざまな業務に取り組むマンション管理員は、ミドルシニアに人気の職種のひとつです。志望者が集まるマンション管理員に採用されるためには、どのようなスキル・経験をアピールすればいいのでしょうか。今回は、面接でアピールするべきスキル・経験や志望動機の作り方、採用されやすい人の特徴をお伝えします。

マンション管理員の面接でアピールするべきスキル・経験

マンション管理員の面接でアピールできるスキル・経験として、5つの要素があげられます。

①コミュニケーション能力

マンション管理員は、住人だけでなく、訪問者や点検作業員など多くの方と関わる機会があります。そのため、話をしっかり聞き対処するコミュニケーション能力が欠かせません。

住人には、「礼儀正しく・明るく挨拶をする」「丁寧な言葉遣いで話す」「誠実さを忘れずに対応する」などを心掛け、コミュニケーションをとることが大切です。これらのことから、接客経験やマナースキルがあれば、十分にアピールできるでしょう。

②コツコツと作業に取り組める力

マンション管理員の仕事は、敷地内の清掃や訪問者の受付や設備の点検などです。目立つ業務ではありませんが、住人が快適に過ごせるよう、地道に取り組む必要があります。

必要な作業をコツコツと取り組む力をアピールできれば、採用が1歩近くなります。事務経験など裏方的な仕事に従事した経験があれば、アピールできるでしょう。

③問題解決能力

管理の中で出てくる問題を解決することも、マンション管理員の仕事のひとつ。住人からの依頼やトラブルに対応する必要があります。些細なことだと感じでも、場合によっては大きな問題につながることも。

その際には、管理員だけで解決せず会社に相談する場合もあるでしょう。そのため、問題解決能力はもちろん、自分自身で解決する内容か、相談すべき内容かを判断する能力も必要です。

④パソコンスキル

会社への報告にはメール、掲示物作成にはExcelやWordを使うため、パソコンスキルも必須です。とはいえ、高度なスキルは必要ありません。事務業務経験がある方は積極的にアピールしましょう。

➄個人情報・機密情報守秘への責任感

マンション管理員は名前や家族構成、電話番号など個人情報を扱う場合も。また、会社の機密情報を取り扱うこともあるでしょう。個人情報・機密情報の漏洩は絶対に合ってはなりません。住人にも、他住人の情報を漏らすことはNG。重要な情報を取り扱うことを意識して、責任感を持つことが大切です。

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マンション管理員の志望動機の作成方法(考え方)

マンションの管理員の志望動機作成時には、2つの事項を考える必要があります。

①なぜマンション管理員の仕事に就きたいのかを考える

まず大切なのは、マンション管理員の仕事に就きたい動機を考えることです。「なぜマンション入居者のために働きたいのか」「なぜマンション入居者の役に立ちたいのか」などを考え、仕事に就きたい理由を探しましょう。

②自分を採用することで会社や入居者にどんな影響を与えられるかを考える

マンション管理員の仕事は、掃除や点検、受付など多岐にわたります。これまでの経験を振り返り、どのような知識・スキルが会社にメリットを及ぼすかを伝えます。また、スキルを述べるだけでなく、それを裏付けるエピソードや理由を伝えるとより良いでしょう。

マンション管理員の志望動機の例文

性格やこれまでの経験など、さまざまな理由をもとに志望動機を作成します。例文を見ていきましょう。

性格(綺麗好き、サポート好き)を理由にする例文
私の綺麗好きな性格を活かし、マンション管理員として働きたいです。幼少期のころから、自室はもちろん、リビングや寝室などあらゆる部分の掃除が好きでした。前職でもオフィスの掃除を率先して行っていました。

掃除により綺麗になった部屋を見たり、家族や同僚から「ありがとう」と感謝されたりすることにやりがいを感じていました。マンションを綺麗にすることで多くの住人の生活が快適になることでも、非常にやりがいを感じられると考えています。そのような性格を活かせる仕事だと考え、志望いたします。

応募する会社の魅力を理由にする例文
私が御社を志望する理由は、住人が心地よく過ごせるような管理に惹かれたからです。きめ細やかな管理はもちろん、住人に対するサービスの心も大切にしていることに大きな魅力を感じています。

マンション管理員として大切なことは、誠実さをもって取り組むことだと考えています。入社した際には、マンションの特徴を理解することはもちろん、住人の方々により快適に過ごしていただけるよう、誠実に対応したいと考えています。

前職(建設業界)を理由にする例文
私は以前、建設業界に従事していました。建設会社では商業施設やオフィスを中心とした建物で施工管理を行っていました。その中で心がけていたことは、エンドユーザーに喜んでもらえるよう仕事に取り組むことです。

マンション管理員として働くことができたら、直接住人の方々の関われるため、前職では得られなかった生の声を聞くこととなると思います。依頼に真摯に答えて住人の役に立ちたいと考え、志望いたしました。

【先輩に聞く】マンション管理員の面接で落ちるケース・理由

企業の求める人物像と合わなかった

企業が重視しているのは、自社の企業理念や考え方にマッチする人物であるか、ということです。そのため、事前に企業ホームページや求人ページを見て、企業が求める人物像を把握しておくことが大切です。

仮に、企業側の求める人物像に当てはまっていなかったとしても、別の部分で挽回することも可能です。その場合は「自分の〇〇なところがこの仕事で役に立つと考えています」「〇〇の経験が御社の仕事に活かせると考えています」など、明確なアピールポイントを用意しておきましょう。

業務内容の適性がないと判断された

掃除や受付、点検などコツコツ行う業務に適性がないと判断された場合にも落ちることがあります。また、住人や訪問者、業者の対応も必要なため、コミュニケーション能力がないと判断された場合も不採用となる傾向があります。

業務内容に適正があったとしても、それを面接で上手く伝えられなければ意味がありませんし、非常にもったいないです。面接は、その場の限られた時間内で自分のことをアピールしなければなりません。アピールポイントの整理と、面接の練習を欠かさないようにしましょう。

早期離職の恐れがあると思われた

過去に多数転職経験がある場合や、短期間で離職している場合には不採用となることあります。企業は多くの場合、長く勤めてくれる人を採用したいと考えています。そのため、短期間で離職している事情・理由をしっかり答えられるようにしておきます。

もし、短期間での離職経験がある場合は、相手が納得するような理由を説明することが大切です。その理由がネガティブならば、ポジティブな理由に言い換えて納得感のある形で伝えるようにしましょう。

他の応募者に採用が決まっていた

採用活動の際には複数の人と面接を行うため、他の応募者に採用が決まっている場合があります。一般的には応募した順に面接予定を組むため、自分の面接以前に採用予定の方がいるかもしれません。そのため、求人にはできるだけ早く応募することが大切です。

気になった求人が複数あった場合は、一つずつ結果が出てからではなく、同時並行で応募するようにしましょう。その際の注意点として、面接の日程が被らないように調整します。自分のスケジュールをしっかりと確認しながら、選考がスムーズに進むように心がけるようにしてください。

マンション管理員に採用されやすい3つの特徴

マンション管理員には採用されやすい人の特徴が3つあります。

①コミュニケーション力のある人

マンション管理員に必要なコミュニケーション力とは、挨拶や世間話などができる能力だけでなく、トラブルやクレームに対応する力も含まれます。住人の困りごとを気軽に相談できる雰囲気で、親身になって話を聞くことが大切です。

また、設備点検の中で問題があれば、管理会社に報告・連絡・相談を行う必要があります。営業や接客経験のある方はこのようなコミュニケーション能力が身についていると言えるでしょう。

②素直で謙虚な人

マンション管理員に限らず、転職した際には自分が1番新人です。採用担当者や教育担当者は年下であることもありますが、素直・謙虚な心を忘れずに学ぶことが大切です。活かせる知識・スキルがあったとしても、ゼロからのスタートだと考えましょう。

③綺麗好きで人のサポートが好きな人

住人が快適に生活するために、掃除は非常に重要な要素です。こまめに・きめ細やかに掃除ができる方はぴったりな仕事だと言えます。住人は気配りもできていると感じ、信頼を得られるでしょう。ブランクが長くても、主婦・主夫で得た経験を活かして活躍できます。

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マンション管理員として採用されるための面接対策

マンション管理員の面接前には、しっかりと対策することが大切です。

マナーを守る

どんな業種の仕事でも、必ずマナーを守らなければなりません。まず1つ目に遅刻は厳禁です。約束時間の10分前には到着するように、余裕をもって出発しましょう。万が一遅刻してしまう場合は、必ず電話で連絡し、到着時間を告げます。

そして、携帯電話の電源は切ることも重要。冬の面接である場合は、ビルに入る前にコートを綺麗に折りたたむようにしてください。また、応接室や控室に通された場合は、静かに席について順番を待ちます。携帯電話を触ったり、周りを見渡したりするのはNGです。

名前を呼ばれたらドアをゆっくり3回ノックし、返事の後に「失礼します」と言ってから入室しましょう。ドアの方を向き、静かにドアを閉めてください。加えて、席に座るのは面接官に「どうぞ」と言われてからです。すぐに座らないように注意してくださいね。

服装・身だしなみの清潔感を意識する

面接中には話している内容だけではなく、立ち振る舞いや言葉遣い、姿勢、コミュニケーションの取り方などをチェックしています。総合的に判断して合否を決定するため、服装・身だしなみの清潔感には注意しましょう。ビルに入る前には、乱れがないかを再度チェックするようにしてください。

話し方・表情・姿勢を意識する

面接時には話し方・表情・姿勢を意識することが大切です。話し方のポイントは、以下の3つです。

・面接官の質問をよく聞く
結論から伝えるなど、簡潔に答える
「3点あります。1つ目は~です。...」などポイントを明示する

また、表情や姿勢を意識することも重要です。面接官へ目線を向け、リラックスした表情で話しましょう。椅子の背にはもたれず、背筋をピンと伸ばして座ります。

まとめ

人気の職種であるマンション管理員に就職することは、決して簡単ではありません。しかし、今回お伝えしたポイントをおさえておけば、採用確立はグンとアップします。

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