定年後でも警備の仕事はできる?仕事内容や求人選びのポイントを解説

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駐車場や商業施設の出入り口など、さまざまな場所で見かけることの多い警備員。ミドルシニア世代が警備員として働いている姿を見かけることも多く、定年後の再就職先として考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は警備員の仕事内容や、なるための方法を解説。ミドルシニア世代が向いている警備員の職種もご紹介します。

警備の仕事内容とは?

警備の仕事内容は、多岐にわたり、警備業について定められた法律「警備業法」では、1号業務 、2号業務、3号業務、4号業務と、大きく4種類に分別されています。

施設警備(1号警備)

1号業務は事務所、ビル、病院、商業施設、駐車場など、施設での盗難をはじめとした、あらゆる事故の発生を警戒し、巡回、防止する業務です。国民生活に直接関係するライフライン施設、公共施設、各企業が保有する施設、個人宅に至るまで、業務の提供範囲は幅広くあります。

私たちが日常生活の中でよく目にする「警備員」はこの1号業務ではないでしょうか。実際、1号業務は日本における警備業務の需要の約50%を占めており、私たちの「普通」を支えるためのかけがえのない仕事と言えます。

交通・雑踏警備(2号警備)

2号業務は人や車両の通行の際に発生する事故を防止する業務です。
道路の工事現場や駐車場をはじめ、イベントやお祭りなど、事故が発生しやすいと思われる場所において、通行する人や車両の誘導を行うほか、必要に応じて別ルート情報の提供や、交通規制、案内、誘導などを行います。

貴重品運搬警備(3号警備)

盗難の危険性が高い物品の盗難事故を警戒し、防止するのが3号業務になります。
イメージしやすいものでは現金輸送車などがあげられます。主に輸送中の警備にあたり、不測の事態に備えるため、特殊車両や特殊装備などを使用して警備にあたるケースも多く、非常に強固な警備体制が特徴です。警備員の専門性も問われる業務と言えます。

身辺警護(4号警備)

一般的に「ボディーガード」と呼ばれる仕事です。有名人や各国の要人などの身辺警護のイメージが強いかと思いますが、昨今は一般市民や子どもまで、対象は拡大しつつあります。
またGPSを利用した「位置情報サービス」もこの身辺警備に含まれ、ますますニーズが高まりつつある業務です。

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警備員は定年退職後からでも挑戦できる?

警備員の仕事をお伝えしてきましたが、定年後や退職後に挑戦できるかどうか、イメージが掴みにくい方もいらっしゃることでしょう。

年齢関係なく挑戦可能

まず、警備員という仕事は特別な資格もスキルも必要なく、定年退職後からでも挑戦できるため、ミドルシニア世代に人気の職業であることは事実です。

厚生労働省が運営する職業情報提供サイトジョブタグ(※1)において、施設警備員の平均年齢は51.2歳。ミドルシニア世代が今なお活躍している職業ということができます。

※1 職業情報提供サイトジョブタグ 施設警備員

50代・60代を積極採用する企業も多い

なかには80代の女性が活躍する企業も。コミュニケーションを必要とする仕事もあるため、若手よりも人生経験が豊富なシニア世代を積極採用する企業も多く、定年後だからこそチャレンジできる職業とも言えます。

おすすめは施設警備員

ただ、50代に入り、体力や身体面の懸念がある方もいらっしゃることでしょう。
現金輸送や身辺警護は体力が必要で危険も多いため、未経験から始めるならやはり施設警備員がおすすめです。

2号業務も未経験でのチャレンジは充分可能ですが、やはり屋外ということで悪天候時での作業や、交通量次第では大変と感じることもありえます。施設警備は、警備範囲がまず室内です。体力的な負担も少なく続けやすいため、ミドルシニア世代は特に働きやすく感じることでしょう。

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警備員になるには?

資格やスキルは本当にいらないのか、不安に思われる方もいらっしゃることでしょう。
確かに、警備員になるために資格は必要ありませんが、前述した「警備業法」で決められた研修を受講する必要があります。ただ、この研修は警備会社が研修制度として制度を設けている場合がほとんどで、入社後に学ぶことが可能です。

警備員になるための研修は、警備業法施行規則(※2)第三十八条に定義されています。具体的な研修の内容としては、以下の通りで入社後はこれらを学ぶ必要があります。

イ 警備業務実施の基本原則に関すること。
ロ 警備員の資質の向上に関すること。
ハ 警備業法その他警備業務の適正な実施に必要な法令に関すること。
ニ 事故の発生時における警察機関への連絡その他応急の措置に関すること。
ホ 護身用具の使用方法その他の護身の方法に関すること。

一般的には警備に関連する法令や基本動作などを学ぶ「基本教育」と、施設・交通など実際の業務に関連した内容を学ぶ「業務別教育」を20時間学ぶことになるでしょう。

※2 e- gov 法令検索「警備業法施行規則(昭和五十八年総理府令第一号)」

警備員としてキャリアアップしていく方法とは?

また、研修以外にも、警備員は幅広い資格があります。なぜなら、現場や業種によっては有資格者を配置する必要があると定められているからです。配置基準を満たすための資格はおよそ国家資格であり、キャリアアップはもちろんのこと、収入アップも目指せます。ぜひ警備員として長く働きたい方は、取得をオススメします。

警備員の主な資格

前述したように、警備業法では特定の警備業務を行う場合には資格を取得した警備員に警備業務を実施させなければならないと定められています。

その特定の警備業務を行うため、まずチャレンジできる警備員の資格が「警備業務検定」です。
こちらはそれぞれ空港保安警備業務、施設警備業務、雑踏警備業務、交通誘導警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務、貴重品運搬警備業務の6つの種類があり、さらに1級と2級に分かれています。
これらを取得することで、さらに仕事の幅を広げることが可能となります。

資格はキャリアアップに最適

2級は条件や実務経験などが問われることはなく、警備員になる前でも取得することができますが、1級はまず受験するために、「2級資格を取得している」ことと、「2級を取得した後、警備業務に関する実務経験1年以上」が必要となります。

その分、1級は必要とされる場面も多く、管理者や責任者を任されるポジションになってくるのが大きな特徴です。2級を取得しているだけでも仕事の幅は広がるため、まずは2級を取得し、経験を積む中で1級取得を目指していきましょう。

警備員として直近5年間で3年以上の業務経験、または受験する警備区分の1級取得あるいは2級を取得してから1年以上系継続してその区分で働くことで、警備員の指導や教育を行う「警備員指導教育責任者」の資格も取得できます。

他にも「機械警備業務管理者」という資格もあり、これは警備員の代わりに警報器などの機械によって警備対象施設を警備する、いわゆる機械警備の現場に配置しなければならない資格です。
この資格は受験ではなく講習形式であり、さらに言えば講習を受けるために経験や資格は必要ありません。そのため誰でも取得しやすく、チャレンジしやすい資格と言えるでしょう。

以上のように、警備員にはさまざまな資格がありますので、ぜひキャリアアップを目指す方は、このような資格の取得も視野にいれていきましょう。

未経験から挑戦!警備員の求人を選ぶポイント

では、ここから未経験で求人を選ぶポイントについてお伝えしていきます。

大手警備会社の求人を選ぶ

やはり未経験の場合、年収はもちろん、警備業界の当たり前もわからないため、自分にとって不利な条件で契約してしまうおそれがあります。また、サラリーマンがそうであるように、警備会社も規模によって平均年収が変わります。

大規模であれば現場数が豊富のため、安定して年収を得ることができるでしょう。警備会社によっては業績によっては賞与が出たり、福利厚生も充実しているケースが多いです。安心して働きたい方や、安定した働き口をお探しの方はぜひ大手警備会社の求人に応募してみることをオススメします。

探し方としては、CMなどの知名度は勿論のこと、東証一部上場している、年数が長いなどを確認し、就職する会社を選択してみましょう。それぞれ会社ごとの特色もあるので、ぜひ一度検索して自分にぴったりの会社を探してみてください。

正社員登用制度がある求人を選ぶ

警備員という職業自体に不安がある方は、まずは正社員になる前にバイトとして働き、ここで働けるかどうか見極めてから正社員になることをオススメします。

研修は受けているので転職も容易なほか、もし資格取得支援制度がバイトでもあれば、バイトのうちに資格を取得し、正社員は別の会社で、という選択も可能です。資格があれば実にスムーズに他社への転職も適います。

やはりバイトより正社員の方が、月々の給料が安定するのはもちろん、賞与ももらうことができ、有給などの福利厚生も充実しています。自分に向いているか、働き続けることができそうか見極めたうえで働きたい方は、正社員登用も可能な求人を探してみるのがベストでしょう。

資格手当のある求人を選ぶ

前述したように、資格を持っていなければ担当できない業務や、有資格者の配置が義務付けられている現場があり、資格手当のある求人も多数存在します。中には資格手当が5000円以上の求人も。

一律給与ではなく、資格手当を付けてくれるところならば、高収入も得やすいです。会社によっては資格取得を推進していて、受験費用を負担してくれるところもあります。未経験からキャリアアップしたい人にはおすすめの方法といえるでしょう。

信頼できる求人媒体で探す

やはり信頼できる求人媒体から求人を探すことで、より自分に合った求人を選ぶことができます。

ハローワークであれば、自分の希望する求人をアドバイザーも交えて探すことができる他、紹介状があれば面接までスムーズにいくこともできます。より自分の望みにあった求人を探したい、これからの働き方を専門家に相談したいという方は、ぜひハローワークを使用してみてください。

通わずとも気軽にスマホで検索したい方には、求人サイトの活用をオススメします。
マイナビミドルシニアはその名の通りミドルシニア(40代~50代)向けの求人サイトです。求人も正社員からパートまで幅広く、1日で働きたい時間や日数を選択することも可能なので、自分のライフスタイルに合わせた仕事を検索することが可能です。

マイナビミドルシニアで警備の求人を探す

まとめ

今回は、警備員の仕事に興味がある方へ、警備員の仕事内容やなるための方法をご紹介。ミドルシニア世代が向いている警備員の職種もご紹介してきました。

マイナビミドルシニアの求人サイトでもたくさんの警備員の求人を取り扱っているので、ぜひあなたにピッタリの求人を探してみてください。

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