40代女性の転職は今が追い風!キャリアアップができる会社の探し方

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40代以降でも自分のキャリアを築いていきたい。そのために転職を考えている女性にとって、現在の社会の流れは追い風です。女性活躍推進法などの意図を理解しつつ、転職したい女性が知っておきたい会社選びのポイントと情報収集の方法をご紹介します。

女性の活躍を政府が後押しする時代 が到来

2016年4月に女性活躍推進法が施行となり「202030」(2020年までに女性管理職比率30%) を目指した動きが本格化しつつあります。国や自治体をあげて女性の活躍を後押しする時代となり、性別を理由に悔しい想いをしてきた方にとっては、またとないチャンスがやってきました。

もちろんこれは、「バリバリとキャリアを追求する女性だけを増やす」ということが法律の真意ではありません。40代の女性にとって大きな課題となる介護、親との同居といったライフイベントにも無理なく対応できるように、多様な働き方を追求していくねらいがあります。男性と同じステージに立ってキャリアアップを目指すことも、家族と過ごす時間や趣味にあてる休日を大切にしながらワークライフバランスを維持することもできる社会を理想としたものです。

社会の大きな流れとして変革のタイミングにあるとはいっても、今の段階での対応状況は会社によってまちまちです。転職先をきちんと見極めないと、「こんなはずでは」というように、後悔する結果となりかねません。女性が活躍できる会社探しで注目したいポイントを今一度おさらいしておきましょう。

女性管理職の人数や比率を確認しよう

最初の注目ポイントとして、女性管理職の登用実績があげられます。すでにどのくらいの実績があるのか、会社全体の管理職人数のうち何割くらいにあたるのかを、採用担当者に聞いてみましょう。活躍している女性と実際に面談する機会をもらうなど、目標となる人物がいることを確認すると、より具体的にイメージできます。女性として組織をまとめるうえでの苦労、会社の雰囲気や現在のポジションにいたるまでの努力など、差し支えがない範囲で教えてもらうと良いでしょう。

厚生労働省が公表している「女性の活躍推進企業データベース」を閲覧することでも、管理職に占める女性労働者の割合はわかります。育児休暇取得率、採用した労働者に占める女性労働者の割合といったあらゆるデータが一覧できる仕組みなので、関心が高いところに目を通しましょう。

全ての企業が登録されているわけではありませんが、できる限り多くのデータを集めるように取組みが進みつつあり、現段階でも8,000社あまりのデータが見つかるそうです。一定規模以上の会社への転職を考えている女性はとくに、重要な資料として活用できます。

採用担当者に質問する際には、男女の区別がない平等な評価制度とされているかも合わせて確認してみましょう。スキルを武器に転職を考えている女性が、ステップアップできる環境に関心を持つのは、不自然なことではありません。

「応募企業に直接的な確認をするのは気が重い...」そんな方は、転職エージェントなどに登録を行い、エージェント経由で確認をしてもらうことも可能です。エージェント経由であれば、採用担当者との間に入って行う確認作業を依頼できて、心象を損なうことなく疑問点をクリアにできることも期待できます。

えるぼし認定企業・なでしこ銘柄から選ぶのも一案

新しく始まった取組みとして、政府や公的機関が女性の働き方に関する配慮を認定、客観的に示す基準があります。「えるぼし認定企業」「なでしこ銘柄」から、転職先を考えてみましょう。

えるぼし認定企業とは

えるぼし認定企業とは、女性活躍を推進するための具体的な行動計画を策定、都道府県労働局へ届け出を行い、厚生労働省の認定を受けている会社を指します。いわば、女性の活躍に対するサポートに積極的であることを政府が認めている証拠でしょう。認定基準に関してですが、採用に関する競争倍率が男女同じくらいであること、過剰な残業や休日出勤が見られないこと、女性に対して多様なキャリアコースが認められていることなどが考慮されます。

また、認定を受けている全ての企業で同水準の待遇を得られるわけではありません。オレンジ・コーラルピンク・ピンクと3段階の認定段階に分かれていて、上の段階に位置するほど働きやすい環境と判断できます。3段階目・ピンクのえるぼしマークを得ている企業の実績は、厚生労働省のホームページに公表される決まりです。どんな待遇が期待できるかひと通り目を通して、転職先選びの参考としましょう。

なでしこ銘柄とは

なでしこ銘柄とは、経済産業省と東京証券取引所が主体になって行っている取組みです。女性活躍推進に優れた企業の将来性を評価、投資家の判断を後押しするねらいがあります。選定基準は非常に多岐にわたりますが、仕事と家庭の両立がしやすい環境であることも条件です。多様な働き方が認められることによって、将来的に家族の介護が必要になった場面でも仕事との両立を実現しやすい企業と考えられます。

2018年度の選定ポイントは、経済産業省が公表している「ダイバーシティ2.0行動ガイドライン」に沿った取組み状況です。政府の方針を理解して、どんな人も差別なく働ける環境作りを進めることが企業の資金繰りを楽にします。安定した資金繰りや投資家からの評価は、会社の安定成長にもつながりますので、将来性が期待できる環境を求める方こそ意識したい項目です。

40代女性の転職に強いコンサルタントの支援を受ける

女性活躍推進法に対する対応としてすばらしい計画を作っているように見せている企業であっても、実際の進捗レベルは今ひとつということがあります。表面だけは「女性を後押し」する企業のように見せていても、経営陣の気持ちの切り替えができていないことなどが原因です。

本当の意味で女性が活躍できる会社かを見極めるには、数多くの実績を重ねてきた専門家の意見が参考になります。転職サポートを受けることによって、仕事をしながら限られた時間で活動している方でも効率的に情報収集できるところもメリットです。

まとめ

女性管理職に対する取組みが注目を集めている今だからこそ、40代の転職に追い風です。中高年のサポートに強いエージェントなども活用して、キャリアアップを諦めない転職活動を真剣に考えてみましょう。

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