定年まで安定の職か、リスク覚悟で転職に挑戦か
仕事のやりがいなどを感じられないまま、10年以上同じ職場にいます。
しかし昔から営業職に興味があり、40歳目前で転職をしようか悩んでいます。未経験業務であり、いろいろと苦労するのは目に見えていますが、自分が興味ある環境に思い切って飛び込むべきかとても悩んでいます。
今の仕事は徐々にではありますが給料も上がり、定年まで勤められるという見込みもあるなかで、転職か辞めるべきか、自分はどちらを選択すればよいでしょうか？
今後のビジョンを考え、どちらが良いか比較する
ただ単に「やりがいがない」という理由で、リスクのある転職をするのはやめたほうがよいでしょう。しかし人間関係の問題があったり、ほかにもっとやりたい仕事が見つかったりするとなれば話は別です。
定年まで勤められることが期待できる、という理由だけで、嫌な仕事をずっと続けていくのは難しいものです。とはいえ未経験の職種に転職することで、一時的にでも年収がダウンする可能性があります。
営業職も実にさまざまな仕事があります。まずは自分の最低条件を出して、転職後も生活に影響は出ないかなど考え、ご家族がいるのであれば相談しましょう。そのうえで、今後のしっかりしたビジョンを持ち、転職活動をすべきか、とどまるべきか、比較することが大切です。
監修：谷所健一郎（やどころけんいちろう）さん
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー（CDA）。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」（C&R研究所）ほか多数。