採用時の誓約書内容に疑問がある場合は？
転職活動の後、無事に内定をもらいました。
しかし内定後に「誓約書」の提示を求められ、そこには「退職後3年間同種または類似の業務に従事することはしません」といった文章が書いてありました。自分は営業として採用されたのですが、もし退職した場合その後3年間は他の会社で営業職についてはいけないということでしょうか？
このような誓約は守らなくてはならないのでしょうか？
具体的な罰則などを担当者に聞いてみましょう。
退職後に同じような業務に従事することを禁止している文書であり、非常に疑問を感じる誓約書です。誓約をする前に採用担当者に具体的な内容を確認してみましょう。
仮に入社したあとに他の企業へ営業として転職した場合、どのような罰則があるのかも気になるところです。在職期間中に他の会社でも同じようなセールスをしないといった内容なら理解できますが、このケースは違和感があります。止むを得ないと判断される場合は別ですが、このような誓約書に署名を求める企業に、本当に入社する価値があるのか考えてみてください。
納得できない回答であれば、労働基準法に違反しているかもしれませんので、労働基準監督署に確認をしてみても良いでしょう。
監修：谷所健一郎（やどころけんいちろう）さん
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー（CDA）。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」（C&R研究所）ほか多数。