役職定年とはどのような制度なのでしょうか?
主人(45歳)の職場の制度について質問させて下さい。主人はそこそこ有名な企業の役職についていますが、5歳の子供の将来の教育資金について話し合っている時に、主人が「役職定年の制度もあるし···」と言っていました。
どのような制度なのでしょうか?そして、一般的な制度なのでしょうか?
一定の年齢に達した管理職が、管理職から外れる制度です
役職定年制とは、主に大手企業によって実施された仕組みで、部長や課長などの管理職が今までのポストから離れ、専門職として新たに処遇される制度です。1980年代くらいから、大企業を中心に人事の新陳代謝を狙って導入するところが増えてきました。
人事院資料(平成17年調査)によると、役職定年制を採用している企業は国内で23.8%。500人以上の従業員を抱える規模の会社が全体の36.6%を占めています。役職定年の対象となる年齢については、部長級の役職定年年齢を55歳とする企業が38.3%、課長級の役職定年年齢を55歳とする企業が45.3%を占めます。年収水準については、役職定年前と比べて「下がる」と答えた企業が全体の8割程度を占めています。
監修:谷所健一郎(やどころけんいちろう)さん
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」(C&R研究所)ほか多数。