令和4年度(2022年) マンション管理士の試験日程や受験申し込み方法について

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専門的知識を持ってマンションの維持・管理に関する助言や指導業務を行うマンション管理士。今年も例年通りなら11月に実施される見通しで、この記事では申し込み方法や試験内容、受験料などをご紹介します。

令和4年度(2022年)のマンション管理士試験の概要

なぜマンション管理士には試験があるのか?

マンション管理士という仕事ができたのは平成13年(2001年)と、まだ歴史の浅い職業です。

昭和から平成にかけ、一戸建て中心の生活からマンションに住む人口が増え、それと同時に住居の管理問題が発生しました。
自分の家であれば敷地内の管理だけで住むものの、マンションのエレベーターや廊下といったいわゆる「共用部分」は誰が管理するのか、どうやって維持していくのかという問題が頻発したのです。

中には住民側がマンション設備の修理費用を積み立てていたものの、管理会社が倒産してしまい、積み立てていたお金が戻ってこなかった、といったトラブルも。

そのような事例を受け、平成13年に住民を守るための法律「マンション管理適正化法」が施行。それに伴い、住民側に立って判断を下す専門家「マンション管理士」の資格ができました。

人々の暮らしと安全を保障する仕事だからこそ専門性が求められ、そのために資格制度ができたと言えるでしょう。

現在この試験は、平成13年8月に施行された「マンション管理適正化法」に基づき、国内で唯一の「マンション管理適正化推進センター」の指定を受けている「公益財団法人マンション管理センター」が実施しています。

試験開催日

年に1度、11月下旬に実施されています。毎年6月に実施要項の発表があり詳細詳細なスケジュールが分かります。

試験開催場所

札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市並びにこれら周辺地域となる見通しです。

受験料

9400円

受験資格

年齢、学歴などに関係なくどなたでも受験が可能です。

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令和4年度(2022年)のマンション管理士試験の申し込み方法

このままいけば、6月上旬には国土交通省のホームページで正確な開催日時などが官公広告されるでしょう。

受験案内申込書が書店や窓口、ホームページなどで8月から配付されるので、それら一式を専用封筒に入れ、公益財団法人マンション管理センターへ郵送しましょう。9月いっぱいが申込受付期間となるのが例年の流れです。

その後11月に試験があり、1月に合格者の氏名及び受験番号が官報で公告されるとともに、公益財団法人マンション管理センターから各受験者へ合否通知書を送付するほか、公益財団法人マンション管理センターのホームページにおいて合格者の受験番号が掲載されます。

マンション管理士試験の試験科目や出題範囲

試験は4肢択一のマークシート方式で、全50問。想定されるマンション管理士試験の内容は大まかにわけて4つとなります。

① マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
② 管理組合の運営の円滑化に関すること
③ マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
④ マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

①マンションの管理に関する法令及び実務に関すること

試験内容としては、「法令」系の問題となります。
マンションのように、構造上区分され、独立して住居・店舗・事務所・倉庫等の用途に供することができる数個の部分から構成されているような建物のことを区分所有建物と言います。

この区分所有建物に関する権利関係や運営について定めた法律を「建物の区分所有等に関する法律」(略称:区分所有法)と言い、これと国土交通省が定めたマンション管理規約のガイドライン「マンション標準管理規約」が中心に出題される傾向にあります。

また民法、不動産登記法、建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律などさまざまな法令に関する問題が出題されます。
範囲が広い分出題数の多い分野でもあるので、得点源と言っても過言ではありません。じっくり勉強していきましょう。

②管理組合の運営の円滑化に関すること

試験内容としては対人業務の問題となります。
というのも、分譲マンションなどの区分所有建物では、区分所有法にもとづいて、区分所有者全員で構成された団体を設立することが定められています。

この団体が管理組合であり、つまるところ、管理組合とは「マンションの住人、もしくはそのマンションの所有者」ということ。

管理組合の業務内容や役割、運営方法や苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計などが出題範囲ですが、「管理組合=住人との折衝業務」において起こりうる問題や対策などの内容となるので、基本的に問題数は少ないです。

③マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること

試験内容としては、マンションの構造や設備点検に関する問題となります。
マンションの基本的な建築構造や設備についての知識が問われ、その上で都市計画法・建築基準法、住宅品質確保法、水道法、消防法と絡めた出題がされます。

範囲が幅広い上に専門知識も必要なので、過去問で繰り返し出題されている問題を解いて知識を自分のものにしていきましょう。

④マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

前述したように、マンションで住む上でのさまざまな問題を解消すべく制定された「マンション管理適正化法」に関する出題です。

マンション管理業者の業務規制など、マンションを管理する側の守るべきルールが制定されているため、必ず出題されるといってもいいでしょう。

マンション管理士資格試験の難易度

マンション管理士試験は、例年50問出題されますが、その合格点は年によって変わります。基本1,2点の増減はあるものの、38点が合格ラインと言えるでしょう。

マンション管理士の資格試験は法律や建物・設備に関することなど出題範囲が広く、合格率は7~9%台となっています。
難易度は不動産3資格(宅地建物取引士・管理業務主任者・マンション管理士)の中でも高めと言えます。

参考:公益財団法人マンション管理センター

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はマンション管理士試験の概要から試験内容までをお伝えしました。

今回は主に試験のことをメインにお伝えしましたが、よりマンション管理士のメリット、デメリットが知りたい!という方はマンション管理士とはどんな仕事? 試験は難しいの?【専門家記事】をご覧下さい。

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