POINT3

面接対策を行う(3/4)

職務経験・退職理由・志望動機・自己PRの答え方

職務経験の答え方

「職務経験」は、面接で最も良く聞かれる質問の一つ。繰り返しになりますが、皆さんが経験してきたことすべてを話す必要はありません。応募企業で活かせる経験を強調して回答しましょう。原則、時間軸に沿って回答すること。勤務した企業名と携わった業務、それによって打ち出した実績や成果なども答えましょう。

また、面接官は、皆さんが提出した履歴書や職務経歴書を見ながら、質問を投げかけてきます。そのため、「書類の信憑性を面接で確認する」という目的もあります。だからといって、職務経歴書をそのまま読み上げるような回答は考え物です。

長々と回答することを抑えるためにも、「何を伝えたいか」を事前に整理しておきましょう。文字数にして200字から300字程度を目安に考えると良いでしょう。

【職務経験】ポジティブ回答例

区役所の区民課で臨時職員として、証明書交付、区民異動手続きを担当しました。しかし、人員不足のため契約の範囲に含まれない窓口業務も行っており、自分の部署に関係のないクレームやおしかりを受けることも多くありました。

区役所の区民課で臨時職員として、証明書交付、区民異動手続き業務に従事しましたが、常により良いサービスを提供したいという気持ちで仕事に取り組みました。明るく笑顔でわかりやすく説明することを心がけ、住民の方から感謝の言葉をいただくことも何度かありました。先月、契約満了にともない退職しました。

退職理由の答え方

「退職理由」もまた、中高年層の採用において必ず聞かれる質問です。「なぜ退職したのですか」という質問の受け答えから、面接官は、応募者の組織適応力や仕事に対する考え方、職務能力などを把握していきます。そのため、ネガティブな理由から退職したとしても、ポジティブな言い回しに変えることが必要です。

例えば「○○がいやだったから」という理由なら、「△△がやりたいから」という前向きな理由に変えてみましょう。「やりたいことを応募企業で実現できる」という表現にすれば、退職理由を志望動機につなげることができます。また、業績不振などによる会社都合の退職であっても、「そのことをきっかけに今後の人生を考えた結果、応募企業でやりたいこと、自分が貢献できることを考えました」など、前向きな姿勢を示すことが好印象を与えるポイントとなります。

また、退職理由も簡潔に述べるようにしましょう。特に転職回数が多い方の場合、退職理由を一社ごとに説明していくと、それだけで時間がかかってしまうため、面接を受ける前に退職理由をまとめておくことをオススメします。同じ理由で退職した企業が複数ある場合は、一つにまとめて話すなどの工夫をすると、時間を一気に短縮できます。

「それでも長くなってしまいそう」という方は、事前に提出する職務経歴書に退職理由をわかりやすく書いておき、面接で補足説明をすると良いでしょう

【退職理由】ポジティブ回答例

前職では、戸建住宅の販売を行ってきましたが、建売のみしか取り扱えないため、売上が伸びず、今後が心配になり退職しました。昨年から戸建て住宅市場の市場は伸びているものの、前職の物件は人気エリアを手がけることが少なく、手間がかかる割に売上につながらないジレンマがありました。

戸建住宅の販売を行ってきましたが、建売のみ販売する会社のため、幅広くお客様のご要望に応えられるように注文住宅も取り扱いたいという希望があったことと、そして将来は法人向けの店舗、事務所など幅広い物件を扱い、不動産販売のスペシャリストとして売上を伸ばしたいと考え退職しました。

志望動機の答え方

面接官が応募者に「志望動機」を聞く理由は二つ。

一つは、応募企業を志望した理由を把握すること。もう一つは、「自社で活躍できる人材かどうか」。どの企業でも通用するような模範解答ではなく、「貴社が第一志望です」と胸を張って答えられるようにしておきましょう。

そのためにも、企業研究を十分に行って、企業理解に努めることが大切です。応募企業のHPを見れば、企業理念や沿革、事業内容、扱う商材、取引先や業績など、様々な情報がわかります。「他社にはない応募企業特有の強み」などに注目して志望動機をまとめると、「当社への入社意欲が高い」と評価してくれる可能性が高まります。

逆に、業績の良さや労働条件などを志望動機に挙げると、「当社の業績が悪くなったら、この応募者はすぐに転職してしまうかもしれない」と捉えられる危険性もあるので注意しましょう。

【志望動機】ポジティブ回答例

これまでも飲食業の店長として仕事をしてきましたが、御社の店長候補の求人を拝見し、現職より待遇面が良く、ブランド力もあるため志望いたしました。特に給与面では、現職では管理職に昇格後残業代が付かないため一般スタッフより実入りが少ないこともあり、生活も大変でした。御社の待遇であれば、生活にゆとりもできると思い、入社を希望しています。

前職では、飲食店の店長として、販売、売り上げ管理、仕入れ、スタッフ管理に従事し、お客様のニーズを読み取り、人気メニュー中心の仕入れを行うことで利益目標を達成してきました。今回御社の店長候補の募集を拝見し、御社の素材の良さ、幅広いお客様のニーズに合ったメニューには以前からとても好感を持っており、これまで培った店長経験を活かして、是非とも御社に貢献したいと考え志望しました。

自己PRの答え方

勤務経験が長い中高年層の転職活動では、実務経験に基づいて「自己PR」をすることが、最大のポイントとなります。まずは、応募企業が求めている職務をイメージしてみましょう。

どのような人と関わりながら、どのような職務を進めていくのか。具体的にイメージできると、「どのようなスキルや能力が必要か」も見えてくるはずです。

自己PRでは、このスキルや能力と関連付けられる実務経験をアピールします。ダラダラと説明するよりも、結論を先に述べてから経緯を説明すると、面接官へより強い印象を与えることができます。

また、アピールしたい能力が複数ある場合には、「3点あります。一つは......」という言い方にすると、説明が間延びせず、理解しやすい内容になります。

自己PRは応募企業で発揮できる能力をアピールできる良いチャンスですが、言い方次第では自慢話に捉えかねません。謙虚な姿勢でアピールするなど、態度や表情にも気をつけましょう。

【自己PR】ポジティブ回答例

大学時代からカフェで接客を行ってきましたので、仕事にはすぐに慣れることができると思います。子育てが落ち着いてからアルバイトを継続してきましたが、これまで問題など起こしたことはありません。友人が多いことも自慢の一つなので、仕事を覚えたら多くの友人にも来店してもらいたいと思います。

様々なお客様に満足していただけるよう接客を心がけています。現在の店舗では1日平均60名のお客様にご来店いただいていますが、お客様の視線や雰囲気を読み取り、落ち着いた空間をどのように演出できるかを常に考えて接客を行っています。より質の高いサービスを提供するために日々の学びを重視し、昨年サービス接遇検定を取得しました。

正直に生きていれば、人生うまくいく!?~友人のアドバイスを受け、伝え方を工夫するようになったIさんの場合

今の若い人たちは自己アピールが上手ですよね。それに比べて、私くらいの年代は目上の人から「常に謙虚に」と教わってきましたから、自己アピールなんてもってのほか。「正直に、誠実に生きてさえいれば、わかってくれる人が必ずいる」と信じて人生歩んできました。

でもね、最近になって「自分の考えは古いのかもしれないな」と思うようになりました。私は高校を卒業して専門商社に就職したんですけど、結婚を機に退職して長らく働いていなかったんです。その後、子どもが独立してから、自宅近くの不動産仲介会社に再就職しました。

でも人間関係が合わなくてね。業績も悪化していたらしく、採用されたばかりの私が肩たたきにあって。それで自分から辞めてしまったんです。でも、できれば働いて少しでもいいので世帯収入を増やしたい。それで、再度、転職活動を始めました。

地元の不動産会社は知り合いのつてで就職したので、面接もサッと質問を受けて終わったのですが、今回はいろいろと聞かれることが多くて。特に退職理由を聞かれると、困ってしまうんですよね。

「人間関係が......」なんて答えると、私のコミュニケーション力が足りないと判断されそうで。業績悪化を理由にするのも、なんだか勤めていた会社に申し訳なくて。でも、他に良い言い方が思い浮かばなくて困っていました。

それで、久しぶりに高校時代の友達に会ったときに、聞いてみたんです。彼女は小さなお店を開いていて、私と違って社会経験が豊富なんです。友達のアドバイスは「すべて言う必要はないんだよ。それに業績悪化は、伝え方次第で十分退職理由になるよ」というもの。

そうか、伝える内容を選んだり、伝え方を工夫すればいいんですね。以来、「売上が伴わず事業縮小になったため」と簡潔に伝えるように。様々な会社の面接を受けることで自分でも納得できるくらい良い答え方ができるようになって、先日、とうとう内定をいただくことができました 。
(市川市 Iさん 58歳)

まとめ

  • 「職務経験」では、応募企業で活かせる経験を簡潔に!
  • 「退職理由」では、ネガティブな理由をポジティブな言い回しに変えるなどの工夫を!
  • 「志望動機」では、他社にはない応募企業特有の強みを研究して、動機につなげよう!
  • 「自己PR」では、応募企業が求めている職務や能力と関連する実務経験をアピールしよう!

記事作成日:2017年10月3日
文責:マイナビミドルシニア編集部

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