中高年でも活躍できる!住み込みの仕事のメリット・デメリット

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中高年でも活躍できる!住み込みの仕事のメリット・デメリット

仕事を辞めてから一定期間過ぎたタイミングで新たな住まいを確保したいと思っても、肩書が無職の状態では審査に通らない場合も…。それならいっそ、住み込みの仕事を考えてみるのはいかがでしょうか。考えられる業種・職種の例と、働き方のメリット・デメリットを見ていきます。

この記事の目次

    住み込みの仕事で働くメリットとは?

    住み込みの仕事とは、社員寮や社宅で生活しながら仕事をこなす働き方のこと。住まいと仕事を一緒に確保できるうえ、一般的な賃貸物件よりも優遇された条件で入居できるケースが多いです。住まいにかかる費用は生活費の中で大きな負担になりがちですから、まとまったお金を貯めたい方には非常に適した働き方です。

    住み込みにおける入居先は、「社員寮」「借り上げ社宅」「併設住居」の3つに分かれます。
    割合として多いのは「社員寮」と「借り上げ社宅」ですが、ホテル・旅館求人などでは、施設に併設した住居を与えられることもあります。

    住居と勤務先が距離的に近ければ、通勤時間が少ない分だけ効率的に働けて、満員電車に揺られるストレスもありません。通勤距離が短ければ会社帰りに寄り道をする頻度も減るため、家計管理にも役立つでしょう。食事付きの寮があれば、毎日手作りのご飯を食べられるところも魅力です。

    会社によっては、赴任する時に必要な引越し費用までサポートしてくれる場合もあります。経済的に苦しい状態からでも始めやすく、一定の収入を得ながら生計を維持していくための手助けをしてくれる手厚いサポートは魅力的です。

    中高年も活躍している住み込みの仕事

    住み込みの仕事と聞くと学生が集まるリゾートバイトをイメージする方も多いかもしれません。しかし、実際にはいろいろな業種があって、中高年が活躍している求人もたくさんあります。中高年が活躍できる仕事の例を参考までに見ておきましょう。

    ・工場スタッフ

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    主に、食品や自動車、電化製品の工場に配属され、梱包や検査、部品の組み立てなどを担当します。年齢不問・未経験可能の求人も多く、経験やキャリアを問わずに活躍できる環境です。

    勤務時間が定期的に変わるローテーションシフト制を採用していることが多いですが、工場の稼働時間によっては深夜勤務が発生することもあるため、深夜手当で収入を上乗せできる場合もあります。コツコツと地道に行う作業が中心ですから、「手先を動かす仕事が好き」「黙々系の仕事に就きたい」といった方におすすめです。

    工場近くに社員寮を設けているケースが多く、食事付きの寮も少なくありません。

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    ・社宅や寮の管理人

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    企業が保有する社宅、寮の清掃、事務作業などを担当します。夫婦1組で応募する求人もあるので、パートナーと一緒に新しい人生を始めたい方にオススメです。管理人室がある求人なら、家賃だけでなく光熱費の負担も軽減できるため、上手くいけば収入のほとんどを貯蓄に回すことも可能です。

    担当する仕事の範囲は求人によって異なりますが、寮の食事を用意する場合は調理師免許を持っている外食業界経験がある方が重宝される場合もあります。応募条件をしっかりと見比べ、具体的にどのような業務を任されるのかを確認しながら検討しましょう。

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    ・タクシードライバー

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    慢性的に人手不足を抱えている業界で、学歴不問・年齢不問の募集もたくさんあります。ドライバーとして働くにあたって必要な二種運転免許の取得費用を会社が負担してくれる求人もあるため、未経験から挑戦する方でも安心です。

    収入が不安定になるイメージを持つ人もいるかもしれませんが、一定期間は最低給与が保障されるケースもあるほか、自分の腕次第で多くの収入を得ることも可能です。待遇条件にきちんと目を通し、自分の希望に合う会社を探してみましょう。

    自社で寮を完備しているケースが多く、夜勤で疲れているときなどは特に、勤務先と自宅が近いメリットを感じることができます。

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    ・介護スタッフ

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    有料老人ホームなど高齢者向けの施設で、入浴や食事のサポートを行います。入社時ではアルバイトや契約社員でも、将来的には正社員を目指せる求人も多くあり、特定分野の専門スキルを身に付けたい方にはおすすめです。介護に関わる資格が応募条件とされるケースもありますから、申し込み前に確認しましょう。

    施設内の仕事だけを担当するのか、訪問介護のサポートも含まれるのかといった仕事内容のチェックも大切です。

    入居先は「まさか施設に寝泊まりするの?」と思う方もいるかもしれませんが、施設の近くに借り上げ社宅を用意するケースが多いです。

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    ・新聞配達スタッフ

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    朝刊や夕刊の配達以外には、集金・営業などをこなしていく仕事です。多くの人が寝ている時間帯に活動しなくてはいけない反面、実働時間は長くないため、自分次第で時間を確保できる環境です。

    大型の販売店などでは販売店近くに独自寮を併設しているところもあれば、中小規模の販売店では近くのアパートなどを借り上げ、社員寮として用意しているケースもあります。

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    その他に、トラック運転手や宿泊施設のスタッフ、レジャー産業・アミューズメント施設、夜間の勤務を行う警備会社など、選択肢は無数にあります。どんな求人があるのか関心を持ったら、住み込みの条件に注目して案件を探してみましょう。

    住み込みで注意しておくべきデメリットは?

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    住み込みは多くのメリットがある働き方ではありますが、注意点がいくつかあります。まず、会社が用意した住まいに入居することになるため、仕事とプライベートを線引きしにくいところです。休日は会社の人と会いたくない、帰宅しても先輩の姿が見えると落ち着かないといった不満を感じる方もおり、向き・不向きが分かれます。

    また、提供される住まいの形や待遇は案件によって異なるため、事前の確認も必要でしょう。光熱費はどちらの負担になるのか、インターネットの回線は有線か、wi-fiか。家具や家電製品は備え付けか、どんなものがあるのか。自家用車を保有している方は、駐車場はあるのか、負担はいくらか、など細かいところを聞いておくことで必要な初期投資や生活費のシミュレーションができます。そうすれば、自分に必要な給与額の把握にも繋がるので、できるだけ細かい内容を確認しておくことはオススメです。

    加えて、Iターン・Uターン転職や土地勘があまり無い場所で働くなら、コンビニやスーパーマーケットはあるか、公共交通機関へのアクセスは問題ないかといった周辺環境もポイントです。働くことは最優先事項ですが、継続的に働き続けるためには息抜きも必要。少し町外れに住む際、通勤については送迎バスに乗るとしても、普段の移動手段がなければストレスを溜めてしまう方もいます。都市部から引っ越す方はとくにギャップが大きくなりがちですから、働き始めた後のことまで考えて判断しましょう。

    住み込みの仕事で新しい人生をスタート

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    住み込みの仕事と聞くと待遇にばかり目を向けがちです。しかし、仕事内容の魅力に関心を持つと、捉え方が変わってきます。

    朝焼けを見ながら、誰もいない道を一人で進む新聞配達の仕事。
    多くの若い社員を、我が子のように見守る管理人の仕事。
    世界的な商品を、自らの手で作り上げる工場の仕事。

    それぞれの仕事に魅力があり、その仕事に集中するためのサポートとして「住み込み」という福利厚生があるのです。

    そして、「住み込み」の仕事の特徴は、未経験・無資格からでもチャレンジできる仕事が多いこと。これは新しい人生を踏み出す大きなチャンスです。誰にでも平等にチャンスが与えられるからこそ、個々人によって成長スピードに差がつくもの。中高年から新しいことを始めるのは大変ですが、これからの人生を良いものにするために努力を重ね、新しい人生を自分の行動で獲得しましょう。

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