ミドルの職種 大辞典

給食調理スタッフ

大勢の人の健康と活力を食事でサポート

給食調理スタッフ

よくある募集雇用形態

  • 正社員
  • 契約社員
  • アルバイト
  • パート
  • 派遣社員

若年層との競争率

低め
1 2 3 4 5
高め

活かせる経験・スキル

食の安全や衛生に関する知識 集団調理の経験、技術 調理師や栄養士の免許資格 チームにおける協調性

給食調理スタッフについて

仕事内容

給食センターや、学校や病院、または社員食堂のある企業であったり、勤務場所やその規模は様々ですが、短時間で大量に大人数の料理を作ること(集団調理)、またはその補佐を担います。調理の前には、調達した材料の検収、これから使用する器具の消毒、食材の洗浄やカットといった下処理などがあり、調理を終えた後には、料理の分配、使用後の食器の洗浄や消毒、器具の片付けや調理場の清掃といった作業があります。
なお、これらの担当範囲は、主に衛生や安全管理上の理由により、採用される自治体や企業の規定、保有する免許や雇用形態によって決まります。

仕事につくには

集団調理の経験がない人は、調理補佐から始めると仕事に対する理解や慣れがスムーズです。その場合、勤務先が定める条件や雇用形態にもよりますが、資格を必要とするケースは少ないでしょう。調理を行うだけでなく、調理場の指揮を取ったり、献立を考えたり、幅広い業務を担うことで給与アップやキャリアアップを目指す場合は、栄養士や調理師の資格を保有している人が有利です。なお、自治体への応募は地方公務員となるため、受験資格が必要な場合があります。
給食調理は、全てその日に調理場で行うことが原則のため、作業にはスピーディーさが求められます。また、衛生面や安全面が重視される職場のため、細かいルールやマニュアルが存在します。そのため、決められたことを忠実に効率よくこなせる人が向いています。

仕事のやりがい

学校の子供たちや病院の患者さんなど、自身が手掛けた給食を食べた人から「おいしかった」「ありがとう」と感想や感謝の言葉をもらえた時や、食べ残しなく完食の状態で食器が戻ってきた時などに給食調理スタッフとしてのやりがいを実感できるでしょう。また、集団調理には通常の調理とは違ったノウハウやテクニック、守るべきルールや注意事項が数多くありますが、それらを習得し、回りのスタッフと協働しながら効率よく調理が進められるようになると、自身の成長を感じられ、より自信や誇りを持って仕事に取り組めるようになるでしょう。

給与について

給食調理スタッフの
初年度年収目安
103万円 〜 316万円
給食調理スタッフの
昇給の期待値

調理補佐の場合は、衛生面や安全面に関わる細かなルールをきちんと把握し、効率よく円滑に作業ができるようになれば、経験を積み重ねていくうちに給与アップが見込めるでしょう。また、調理師や栄養士の免許を取得し、調理全般を幅広く担当できるようになれば正社員への道も開けます。さらにそこから調理場をまとめるリーダーや、業務全体の責任者へステップアップすれば、さらなる給与アップの可能性が広がるでしょう。

ワークライフバランスのポイント

給食を提供する時間が決まっているので、その時間までにスピーディかつ効率的に仕事をこなす能力は求められますが、そのぶん勤務時間は明確に決まっており、残業はほぼ無いと言えるでしょう。夏休みなどの長期休暇がある学校や、定休日がある施設の場合は、長期のお休みや定期的なお休みが取れますが、一週間のうちの2回だけといった流動的な働き方はしにくい傾向にあります。一方、病院や介護施設などは年中無休で給食を提供する必要があるため、シフト制になっているケースが多く、ライフスタイルや希望する給与額を基準に働くこともできるでしょう。